立春 〜春の始まりは八十八夜へのカウンドダウン〜
立春とは春の始まり
立春は現在、だいたい2月4日頃とされています。
期間としての意味は、2月4日頃~2月18日頃まで
立春は冬至と春分の中間にあたります。
季節的には、この日から立夏の前日までが春とされています。九州などの暖かい地方では梅が咲き始めます。
翌日からの寒さを「残寒」または「余寒」といい、手紙や文書等の時候の挨拶などで用いられます。春とは「寒さが増さなくなった時期」とされていますので、春の初めは寒さのピークとなります。これからどんどん暖かくなる時期が春なんです。
立春から春分の間にその年の初めて吹く、南方からの暖かく渇いた強い風を春一番と呼びます。
七十二候(しちじゅうにこう)
七十二候とは、古代中国で考案された季節を表す方式のひとつ。二十四節気をさらに約5日ずつの3つに分けた期間のこと。各七十二候の名称は、気象の動きや動植物の変化を知らせる短文になっている。中には、「野鶏入水為蜃」(キジが海に入って大ハマグリになる)のような実際にはあり得ない事柄も含まれている。古代中国のものがそのまま使われている二十四節気に対し、七十二候の名称は何度か変更されている。 日本でも、江戸時代に入って渋川春海ら暦学者によって日本の気候風土に合うように改訂され、「本朝七十二候」が作成された。現在では、1874年(明治7年)の「略本暦」に掲載された七十二候が主に使われている。俳句の季語には、中国の七十二候によるものも一部残っている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%83%E5%8D%81%E4%BA%8C%E5%80%99
初候
東風解凍(はるかぜ こおりを とく):東風が厚い氷を解かし始める(日本・中国)
次候
黄鶯睍睆(うぐいす なく):鶯が山里で鳴き始める(日本)
蟄虫始振(ちっちゅう はじめて ふるう):冬蘢りの虫が動き始める(中国)
末候
魚上氷(うお こおりを のぼる):割れた氷の間から魚が飛び出る(日本・中国)
八十八夜
お茶の世界では特別な八十八夜ですが、この立春から数えて八十八夜の事を言います。
「八十八夜の別れ霜」「八十八夜の泣き霜」などといわれるように、遅霜が発生する時期です。この日に摘んだお茶は高級で香り高い美味しいお茶になります。このお茶を飲むと長生きするとも言われており、特別なお茶なんです。京都の宇治では、新茶の手もみ茶や茶摘みの体験などが行われており、お茶の世界が一番盛り上がる季節でもあります。
立春には落ち着いてじっくりと淹れる玉露がオススメ。
まだまだ寒い立春。急いでも暖かさはやってきません。落ち着いて、最後の一滴をいただく感覚で、焦らずゆっくりと暖かくなるのを待ちましょう。
宇治玉露